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虫歯リスクを最小限に!マウスピース矯正中の歯磨きテクニック2025年9月27日

虫歯リスクを最小限に!マウスピース矯正中の歯磨きテクニック

平和島・大森エリアの歯医者・歯科「大森沢田通り歯科・予防クリニック」です。

マウスピース矯正は、目立ちにくい透明な装置で歯並びを整える人気の治療法ですが、治療期間中の適切な口腔ケアは、矯正を成功させる上で非常に重要です。特に、マウスピースを装着している間は、お口の中の環境が普段とは異なり、虫歯や歯周病のリスクが高まる傾向にあります。

この記事では、なぜマウスピース矯正中に虫歯リスクが高まるのか、その理由を深く掘り下げて解説し、そのリスクを最小限に抑えるための具体的な歯磨き方法やマウスピースの洗浄方法を詳しくご紹介します。日々の正しいケアを実践することで、矯正治療をスムーズに進め、健康的で美しい歯並びと、清潔な口腔環境を同時に手に入れるための第一歩を踏み出しましょう。

なぜ?マウスピース矯正中に虫歯リスクが高まる理由

マウスピース矯正は、透明で目立ちにくく、取り外しができる便利な矯正方法ですが、その特性上、お口の中の環境が変化し、虫歯のリスクが高まることがあります。これは、マウスピースを装着することで唾液の持つ大切な働きが阻害されたり、細菌が繁殖しやすい環境が作られたりするためです。ここでは、なぜマウスピース矯正中に虫歯のリスクが高まるのか、その具体的な理由を詳しくご説明します。

理由1:唾液の自浄作用が働きにくくなる

私たちの唾液には、お口の中を清潔に保つための「自浄作用」という大切な働きがあります。食べかすを洗い流したり、虫歯の原因となる酸を中和したり、細菌の増殖を抑えたりと、まさに天然の洗浄液のような役割を担っているのです。しかし、マウスピースを長時間装着していると、この唾液の流れが歯の表面に届きにくくなってしまいます。

歯の表面がマウスピースで覆われていることで、唾液が持つこれらの自浄作用が十分に機能しなくなります。その結果、食べかすが停滞しやすくなり、お口の中が酸性に傾きやすくなるため、歯が溶けやすい危険な状態、つまり虫歯になりやすい状態が長く続いてしまうのです。唾液の働きが制限されるからこそ、矯正中はご自身の手でより丁寧に歯を磨く必要があることを覚えておきましょう。

理由2:マウスピースと歯の間に細菌が停滞しやすい

マウスピース矯正では、装置が歯をぴったりと覆うため、歯とマウスピースの間にわずかな隙間ができます。この狭い空間は、歯磨きで除去しきれなかった食べかすやプラーク(歯垢)が停滞しやすく、細菌にとって非常に居心地の良い温床となりやすい環境なのです。一度ここに細菌が閉じ込められると、増殖を始め、虫歯や歯周病の原因を作り出してしまいます。

マウスピースを装着していることで、この細菌の塊が密閉された状態になり、さらに増殖しやすい条件が整ってしまいます。その結果、虫歯や歯周病だけでなく、不快な口臭の原因にもなりかねません。矯正中の口腔ケアでは、このマウスピースと歯の間の環境をいかに清潔に保つかが、治療の成功と口腔内の健康を守る上で非常に重要となります。

マウスピース矯正中の基本的な歯磨き5ステップ

マウスピース矯正治療を成功させるためには、日々の適切な口腔ケアが欠かせません。このセクションでは、マウスピースの着脱から歯磨き、そしてマウスピースの洗浄までを含めた一連のケアを、具体的な5つのステップに分けて詳しく解説します。これらのステップを毎日の習慣にすることで、虫歯や歯周病のリスクを効果的に防ぎ、理想の歯並びへと着実に近づくことができます。健康的で美しい口元を維持するために、ぜひ今日から実践してみましょう。

ステップ1:食事の際は必ずマウスピースを外す

マウスピース矯正を始める上で、最も基本的なルールの一つが「食事の際は必ずマウスピースを外す」ことです。マウスピースを装着したまま食事をしてしまうと、装置に強い力がかかり、破損や変形の原因となる可能性があります。万が一マウスピースが変形してしまうと、歯が計画通りに移動せず、治療期間が延長したり、作り直しが必要になったりすることもあります。

さらに、食べ物がマウスピースと歯の間に挟まった状態で装置を装着し続けると、虫歯菌の温床となってしまい、虫歯のリスクが格段に高まります。また、水以外の飲み物、特に砂糖を含むジュースやコーヒー、紅茶、ワインなどの着色しやすい飲み物、60℃以上の熱い飲み物も、マウスピースを装着したまま飲むことは避けてください。これらの飲み物は、装置への着色や変形、虫歯の原因となる可能性があります。食事や飲み物の際は必ずマウスピースを外し、矯正治療を円滑に進めましょう。

ステップ2:歯ブラシで歯の表面と裏側を磨く

食事が終わったら、マウスピースを再装着する前に、丁寧に歯磨きを行うことが重要です。歯ブラシを使って、歯の表面、裏側、そして噛み合わせの面を一本ずつ意識しながら磨きましょう。特に、マウスピース矯正ではアタッチメントと呼ばれる歯の表面に装着する小さな突起がある場合が多く、その周囲は食べかすやプラークが溜まりやすい場所です。アタッチメントの境目にも歯ブラシの毛先をしっかりと当て、丁寧に磨き上げることを心がけてください。

矯正中は歯が動いているため、歯茎が敏感になっていることがあります。力を入れすぎてゴシゴシと磨いてしまうと、歯茎を傷つけたり、炎症を引き起こしたりする原因になりますので注意が必要です。歯ブラシを鉛筆のように軽く持ち、「ペン持ち」で細かく小刻みに動かすように優しく磨くと良いでしょう。歯茎の境目にも毛先を45度の角度で当て、歯周ポケットの汚れも掻き出すように意識して磨くことで、虫歯だけでなく歯周病の予防にもつながります。

ステップ3:歯間ブラシやフロスで歯と歯の間をケアする

歯ブラシだけでは、歯と歯の隙間や隣接面に溜まったプラークを完全に除去することは困難です。そこで、歯間ブラシやデンタルフロスを併用することで、歯ブラシでは届かない場所の汚れまで徹底的に取り除くことができます。これにより、虫歯や歯周病のリスクを大幅に軽減することが可能です。

デンタルフロスを使用する際は、歯の側面に沿わせるようにゆっくりと挿入し、前後に数回動かして汚れをかき出します。特に矯正中は歯並びが変化していくため、最初はフロスを通しにくいと感じる場所もあるかもしれませんが、無理に力を入れず、慎重に行いましょう。歯間ブラシは、歯と歯の間のスペースに合わせて適切なサイズを選ぶことが大切です。無理に太い歯間ブラシを挿入すると歯茎を傷つける可能性があるため、まずは細いサイズから試してみてください。このステップを毎日のケアに取り入れることで、より清潔な口腔内環境を保つことができます。

ステップ4:取り外したマウスピースを洗浄する

歯のケアと同時に、取り外したマウスピース本体も清潔に保つことが非常に重要です。食事などで外したマウスピースには、唾液や食べかす、細菌が付着しています。これを洗浄せずに再装着してしまうと、口内に細菌を再付着させてしまい、虫歯や口臭の原因となるだけでなく、マウスピース自体が不衛生な状態になってしまいます。

マウスピースの洗浄は、指の腹やマウスピース専用の柔らかい歯ブラシを使い、水道の流水(ぬるま湯が最適です)で優しくこすり洗いするのが基本的な方法です。この際、強い力でゴシゴシと磨いたり、硬いブラシを使用したりすると、マウスピースに傷がつき、かえって細菌が繁殖しやすくなるため注意しましょう。毎食後に歯を磨く際に、マウスピースも一緒に洗浄する習慣をつけることで、常に清潔な状態を保ち、安心して矯正治療を進めることができます。

ステップ5:口腔ケア後にマウスピースを再装着する

歯とマウスピースの洗浄が完了したら、速やかにマウスピースを口の中に再装着しましょう。マウスピース矯正は、1日20〜22時間以上の装着が治療計画の前提となっています。この装着時間を守ることが、歯を計画通りに移動させ、治療効果を最大限に引き出すために不可欠です。

もし装着時間が不足してしまうと、歯が予定通りに動かず、治療期間が延長してしまう可能性があります。場合によっては、計画の見直しやマウスピースの再作製が必要になることもあり、治療費の負担が増えることにもつながりかねません。日々の口腔ケアとマウスピースの洗浄が完了したら、時間をおかずにすぐに装着し、自己管理を徹底することが、スムーズな矯正治療の鍵となります。この最後のステップまで怠らずに行うことで、理想の歯並びへと着実に近づいていきましょう。

【実践編】歯磨きの効果を最大化する3つのテクニック

マウスピース矯正中の歯磨きは、ただ歯を磨くだけでなく、いくつかの工夫を加えることでその効果をさらに高めることができます。このセクションでは、基本的な歯磨きのステップに加えて、さらに清掃効果を高めるための応用テクニックを3つご紹介します。これらのテクニックを日々のケアに取り入れることで、磨き残しを減らし、虫歯のリスクをより確実に低減できるでしょう。日々の口腔ケアを「ワンランク上」に引き上げ、健康的で美しい歯並びを目指しましょう。

テクニック1:タフトブラシで磨きにくい場所を集中ケア

通常の歯ブラシでは届きにくい、細かな部分の清掃に特化した「タフトブラシ」の活用は、矯正中の口腔ケアにおいて非常に有効です。タフトブラシは、毛束が一つになった小さなブラシで、ピンポイントで汚れをかき出すことができます。歯並びが複雑で歯が重なっている部分や、一番奥の歯の裏側、そしてマウスピースを装着するために歯に接着しているアタッチメントの周囲は、特にプラークが溜まりやすい場所です。

これらの磨きにくい箇所にタフトブラシを使うことで、通常の歯ブラシでは届かない汚れを効率的に除去し、虫歯や歯周病のリスクを低減できます。歯と歯茎の境目や、矯正装置の隙間など、気になる部分にタフトブラシの毛先を当て、小刻みに動かすように優しく磨くのがコツです。毎日の歯磨きにタフトブラシをプラスして、磨き残しゼロを目指しましょう。

テクニック2:フッ素配合の歯磨き粉で歯質を強化

歯磨きの際にフッ素が配合された歯磨き粉を使用することは、虫歯予防に非常に効果的です。フッ素は、歯の表面にあるエナメル質に取り込まれることで、歯質を強化する働きがあります。具体的には、虫歯菌が作り出す酸によって溶け出した歯の成分を元に戻す「再石灰化」を促進し、同時に歯の表面を酸に溶けにくい強い状態へと変化させる「歯質強化」という二つの効果をもたらします。

マウスピース矯正中は、唾液の自浄作用が働きにくく、虫歯のリスクが高まります。そのため、フッ素配合の歯磨き粉を使用することで、積極的に歯質を強化し、虫歯になりにくい口内環境を維持することが重要になります。毎日の歯磨きでフッ素の恩恵を受け、健康な歯を保ちながら矯正治療を進めましょう。

テクニック3:歯ブラシのヘッドは小さめを選び、優しく磨く

歯ブラシ選びと磨き方も、矯正中の口腔ケアにおいて重要なポイントです。ヘッドが小さい歯ブラシを選ぶと、口の奥にある歯や、歯並びの複雑な部分、そして歯の裏側など、通常の大きなヘッドの歯ブラシでは届きにくい狭い場所にもブラシがスムーズに届きやすくなります。これにより、細部まで丁寧に磨き上げることが可能になり、磨き残しを減らすことにつながります。

また、矯正中は歯が動き、歯茎も敏感になっていることがあります。そのため、歯ブラシを「ペン持ち」で軽く握り、ゴシゴシと力を入れて磨くのではなく、小刻みに優しく動かすように磨くことが大切です。強い力で磨くと、歯茎を傷つけたり、歯の表面を削ってしまったりするリスクがあります。優しく、しかし確実にプラークを除去することで、歯と歯茎の健康を守りながら効果的な歯磨きを行いましょう。

清潔さが重要!マウスピースの正しいお手入れ方法

これまで、マウスピース矯正中の歯磨き方法について詳しく解説してきましたが、歯と同様に毎日お口に入れるマウスピース自体の衛生管理も非常に重要です。マウスピースが汚れていると、虫歯や歯周病の原因となるだけでなく、口臭につながることもあります。このセクションでは、マウスピースの正しいお手入れ方法について、日々の洗浄から特別なケア、そして避けるべき注意点まで、詳しくご紹介していきます。

毎日の洗浄:指で優しくこすり洗い

マウスピースは、お食事などで取り外すたびに、その都度洗浄することが大切です。最も基本的な洗浄方法は、水道の流水(ぬるま湯がおすすめです)を使って、指の腹で優しくこすり洗いすることです。これにより、マウスピースの表面に付着した唾液や、細菌が作るバイオフィルムと呼ばれる膜を取り除くことができます。

もし、指だけでは汚れが落ちにくいと感じる場合は、マウスピース専用の柔らかい歯ブラシを使うのも良いでしょう。ただし、歯磨き粉を使用するとマウスピースを傷つけてしまう可能性があるので、必ず水だけで洗うようにしてください。手軽で簡単なこの日常的なケアを習慣にすることで、マウスピースを常に清潔に保つことができます。

週1〜2回のスペシャルケア:専用洗浄剤の活用

毎日の洗浄に加えて、週に1〜2回程度は、マウスピース専用の洗浄剤を使ったスペシャルケアを取り入れることをおすすめします。専用洗浄剤を使用する目的は、目に見えない細菌をしっかりと除菌し、普段の洗浄だけでは落ちにくいニオイや着色汚れを除去することにあります。

製品にもよりますが、多くの専用洗浄剤は1日1回の使用が推奨されています。使用する際は、必ず製品に記載されている指示に従い、適切な量と時間で浸け置きするようにしてください。専用洗浄剤を定期的に活用することで、マウスピースをさらに衛生的な状態に保ち、快適な矯正生活を送ることができます。

注意点:歯磨き粉や熱湯での洗浄は避ける

マウスピースを洗浄する際に、絶対に避けていただきたいNG行為が2つあります。それは、「歯磨き粉の使用」と「熱湯での洗浄」です。

まず、歯磨き粉には研磨剤が含まれていることが多く、これを使用してマウスピースを磨くと、表面に目に見えない微細な傷がついてしまいます。この傷に細菌が入り込み、かえって細菌が繁殖しやすい温床となってしまうため、使用は控えてください。次に、熱湯での洗浄も避けるべきです。マウスピースは熱に弱いプラスチック素材でできているため、熱湯に触れると変形してしまう可能性があります。一度変形してしまうと、マウスピースが歯に適合しなくなり、治療計画に影響が出てしまうため、必ずぬるま湯か水を使用するようにしましょう。

シーン別|忙しい時や外出先の口腔ケア

マウスピース矯正中、食事のたびに歯磨きが必要と聞いても、日々の忙しさや外出先での状況を考えると、なかなか完璧なケアは難しいと感じるかもしれません。しかし、ご安心ください。完璧なケアが難しい状況でも、いくつかの工夫を取り入れることで、虫歯のリスクを効果的に管理することができます。このセクションでは、忙しい時や外出先で実践できる、現実的かつ効果的な口腔ケアの方法をご紹介します。

外出先で歯磨きができない時の応急処置

職場や学校、あるいは旅行先などで、食後にすぐに歯磨きができない状況は少なくありません。そのような場合でも、簡単な応急処置を行うことで、虫歯のリスクを軽減できます。

まず、最も手軽で効果的なのは「水で口を強くゆすぐ」ことです。食後に水で口をゆすぐだけでも、食べかすを洗い流し、口の中を酸性から中性に戻す助けになります。これにより、虫歯菌の活動を一時的に抑えることが期待できます。

さらに、可能であればアルコールフリーのマウスウォッシュを携帯し、食後に使用することもおすすめです。マウスウォッシュは口内の細菌の繁殖を抑え、爽快感も得られます。ただし、これらの方法はあくまで一時的な応急処置であることを忘れないでください。帰宅後には、必ず丁寧な歯磨きとマウスピースの洗浄を行い、口腔内を徹底的に清潔に保つことが重要です。

忙しい朝でもできる時短ケアのコツ

朝は何かと慌ただしく、ゆっくりと時間をかけて歯磨きをするのが難しいと感じる方も多いでしょう。忙しい朝でも効率的に口腔ケアを行うためには、いくつかのコツがあります。

まず、歯磨きに必要なアイテム(歯ブラシ、フロス、タフトブラシ、歯磨き粉など)を洗面台のすぐに手の届く場所にまとめて置いておくと、準備の時間を短縮できます。また、朝のルーティンに歯磨きの時間を組み込むために、タイマーを使って「〇分間は歯磨きに集中する」といったように時間を意識することも有効です。

完璧なケアを目指すのが難しい場合は、優先順位を決めることも大切です。例えば、最低限「歯ブラシ」と「フロスまたは歯間ブラシ」は必ず行う、というようにルールを設けることで、虫歯リスクの高い歯と歯の間や磨き残しが多い部分のケアを習慣化しやすくなります。

マウスピース矯正中の歯磨きに関するQ&A

このセクションでは、マウスピース矯正中の歯磨きに関して、多くの方が疑問に感じやすい点や不安に思うことについて、Q&A形式でお答えします。これまでの解説で触れてきた内容を補足し、皆さんの具体的な悩みや疑問を解消できるよう、分かりやすく説明してまいります。

Q1. 歯磨きをさぼるとどうなりますか?

マウスピース矯正中に歯磨きを怠ると、いくつかの深刻なリスクが生じます。まず、口腔内の細菌が繁殖しやすくなるため、虫歯や歯周病になるリスクが急激に高まります。マウスピースを装着していると唾液による自浄作用が働きにくく、歯とマウスピースの間に食べカスやプラークが停滞しやすいため、より一層注意が必要です。

次に、口臭が発生しやすくなります。これも細菌の繁殖が主な原因で、せっかく歯並びがきれいになっても、口臭が気になってしまうと自信を持って笑えなくなってしまいます。

そして最も避けたいのは、矯正治療の計画が大きく狂ってしまうことです。もし虫歯や歯周病になってしまうと、その治療を優先する必要があるため、矯正治療が一時中断したり、最悪の場合は治療計画の変更や期間の延長につながる可能性もあります。これは時間も費用も無駄にしてしまうことになりますので、毎日の丁寧な歯磨きが非常に大切になります。

Q2. 痛みがあって磨きにくい時はどうすればいいですか?

マウスピースを交換した直後などは、歯が動く痛みや圧迫感で歯磨きがしにくいと感じることがありますよね。そのような時は、まず毛先が非常に柔らかい「やわらかめ」の歯ブラシを使用することをおすすめします。力を入れすぎずに優しく磨けるため、歯や歯ぐきへの負担を減らすことができます。

また、痛みがある場合は、歯全体を一気に磨こうとせず、タフトブラシなどを活用して、痛む歯を避けるようにして一本ずつ丁寧に磨く方法も有効です。無理に力を入れて磨くと、歯ぐきを傷つけてしまう可能性もあるので注意が必要です。

もし痛みが数日経っても引かない場合や、あまりにも強い痛みを感じる場合は、決して自己判断で我慢せず、必ずかかりつけの歯科医院に連絡して相談してください。専門家のアドバイスを受けることで、適切な対処法が見つかるはずです。

Q3. おすすめのケアグッズはありますか?

マウスピース矯正中の口腔ケアを効果的に行うためには、適切なケアグッズの活用が非常に役立ちます。ぜひ普段のケアに取り入れていただきたいおすすめのグッズをご紹介します。

一つ目は、ヘッドの小さい歯ブラシです。奥歯や歯の裏側、アタッチメントの周囲など、細かい部分にも毛先が届きやすく、磨き残しを防ぐことができます。二つ目は、デンタルフロスや歯間ブラシです。歯ブラシだけでは届かない歯と歯の間のプラークを除去するために不可欠です。三つ目は、タフトブラシ。毛束が一つになっている小さなブラシで、アタッチメントの周りや歯が重なっている部分など、特に磨きにくい場所のピンポイントケアに最適です。

四つ目は、フッ素配合歯磨き粉です。フッ素が歯質を強化し、虫歯になりにくい口内環境作りに貢献します。五つ目は、マウスピース専用洗浄剤です。マウスピースを清潔に保ち、細菌の繁殖や着色汚れを防ぐために、週に1〜2回の使用がおすすめです。そして六つ目は、アルコールフリーのマウスウォッシュ。口内の乾燥を避けつつ、細菌の増殖を抑え、口臭予防にも効果的です。

まとめ:正しい歯磨き習慣で、理想の歯並びと健康な歯を手に入れよう

マウスピース矯正は、理想の歯並びを手に入れるための素晴らしい方法ですが、その成功は日々の丁寧なセルフケアにかかっています。特に、正しい歯磨き習慣は、虫歯や歯周病といったトラブルを防ぎ、治療をスムーズに進める上で欠かせません。

本記事でご紹介した「マウスピース矯正中の基本的な歯磨き5ステップ」や「歯磨きの効果を最大化する3つのテクニック」、そして「マウスピースの正しいお手入れ方法」を実践することで、口腔内を清潔に保ち、健康的な状態を維持できます。

忙しい毎日の中でも、今回ご紹介した「シーン別の口腔ケア」のヒントを活用し、できる範囲でケアを継続することが大切です。少しの工夫で、虫歯リスクを最小限に抑えながら、矯正治療を計画通りに進めることが可能になります。

正しい歯磨き習慣は、単に治療期間中のトラブルを避けるだけでなく、矯正後に手に入れた美しい歯並びを長く維持するための土台となります。ご自身の歯と向き合い、日々のケアを大切にすることで、理想の歯並びと、その先の健康な毎日を手に入れましょう。

 

少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。

 

監修者

菅野 友太郎 | Yutaro Kanno

国立東北大学卒業後、都内の医療法人と石川歯科(浜松 ぺリオ・インプラントセンター)に勤務。
2018年大森沢田通り歯科・予防クリニックを開業し現在に至る。

【所属】
5-D Japan 会員
日本臨床歯周病学会 会員
OJ(Osseointegration study club of Japan) 会員
静岡県口腔インプラント研究会 会員
日本臨床補綴学会 会員 会員
日本デジタル歯科学会 会員
SPIS(Shizuoka Perio implant Study) 会員

・TISS(Tohoku implant study society) 主催

 

【略歴】
2010年国立東北大学 卒業
・2010年都内医療法人 勤務
2013年 石川歯科(浜松 ぺリオ・インプラントセンター)勤務
2018年 大森沢田通り歯科・予防クリニック 開業
2025年 銀座Aクリニックデンタル 理事長 就任

平和島・大森エリアの歯医者・歯科「大森沢田通り歯科・予防クリニック」
沢田通り歯科・予防クリニック
住所:東京都大田区大森北6丁目23−22
TEL:03-3767-0648